15. October 2016
Jake
Audio&Visual , 雑記
5年前のYAMAHAのAVアンプをはるかに超える
オーディオマニアというにはおこがましい程度のオーディオ好きなのですが、5年前にYAMAHAのRX-V2067というAVアンプを購入して以来特段アップグレードもせず長年来ました。当時のYAMAHAのAVアンプでは3067に次ぐ上から2つ目のクラスの機種でしたからそんなに悪くなかろうと勝手に思い込んできたわけですが、最近再びピュアオーディオに開眼することになり、良質の音に対する欲がむくむくと芽生えてきました。
RX-V2067という機種は、100W級のマルチチャンネルのAVアンプで、DolbyやDTSなどのポピュラーなデコーダーを積んで、DLNAなどネットワーク再生にも対応し、当時も今もマルチタレントなAVアンプです。しかし、昨今のハイレゾブームでハイレゾの音源を再生してもなかなかその良さが実感できずにいたところ、さらに上を目指せる余地があることがわかり、いろいろな設定変更を試みることにしました。
バイアンプ接続 〇
このAVアンプにはバイアンプの設定があり、フロントスピーカーの高域、低域に1チャンネルずつ計4チャンネルを割り当ててパワーを増すことができます。まずは1段階目の驚きがありました。全体に音の圧力が増したように感じました。いまままでスピーカーの本当の力を出し切っていなかったのかと後悔しました。
ピュアダイレクトモード◎
AVアンプ内部のDSPを通さないで純粋なソースを再生するモード。これがまた驚きで、いままで聞こえなかった音が聞こえるようになったのはもちろん、いままでMP3などの劣化音源のせいかと思っていた音が正しく聞こえるではありませんか。AVアンプのDSPを通ることでいかに音が劣化していたかを思い知りました。一つの例は、ベースなどの低い音。E,F,Gあたりの音が、DSPを通ると、極端な話、音程がずれて聞こえるわけです。MP3だから?と思っていたのが間違いで、AVアンプのDSPを通ったことによる劣化だったわけです。
バイワイヤリング?
アンプの1chの出力を枝分かれさせて、スピーカーの高域、低域に二本ずつ計4本のケーブルでつなぐというつなぎ方も勉強しました。文献によると、長いスピーカーケーブルで高域における「位相」のずれが生じるところを比較的低く抑えることができるとのことでしたが、私の耳では実感できず。
この間学んだことは
- いいアンプといいスピーカーといい音源だと、前後左右、目の前に演奏者がいるような感覚が味わえる。(音の解像度、定位感などのこと)
- AVアンプのDSPはデジタルデータが様々に加工されて再合成される都合どうしても劣化が避けられない。(DSPの精度性能に依存)
- 多チャンネルのAVアンプの音質はどう転んでも同価格帯の純粋なプリメインアンプにはかなわない。
となると上を目指すには、20万円以上の高級プリメインアンプを買わないといけないのかと覚悟しました。ところが、実は、デジタルアンプという分野があって、いわゆる「中華アンプ」というジャンルは、格安、省電力、超小型で高級アンプに迫る音質を誇る分野があるという情報を入手しました。
20万円のプリメインに進む前に準備運動がてら、AMAZONなどで評価の高かった1台を購入しました。
FX-AUDIO- FX1002J 1万円弱。
160W級のパワーと、音質の評判は上々でした。AVアンプのプリアウトからデジタルアンプをフロント用のアンプとして接続しました。AVアンプはここでは、DACとして動作することになります。
驚きました。が、その音質については、世の中のブログに数々先輩方がレビューしておられるのでここでは省きます。
FX1002Jはオペアンプの交換ができるようになっており、これも先輩たちに倣ってMUSES8920という1つ500円程度2つを交換したところ、これまた驚きの音質向上がありました。
これまでの経緯をまとめると
AVアンプ 2ch < AVアンプ-バイアンプ < AVアンプ-バイアンプ+ピュアダイレクト <<< 中華デジタルアンプ < 中華デジタルアンプ+オペアンプ交換
このままデジタルアンプを極めるとすると
- さらに高価な4000円弱もするオペアンプ MUSES01 を試してみたい・・・
- DACとなっているAVアンプの代わりに、これもネットで話題の中華製DACで再生してみたら・・・
などと欲が膨らみます。